「立川みらい」は、いろいろな事情によりひとり親としてお母さんやお父さん、または一人でお子さんを育てあげた寡婦の方たちの為の会です。会員の誰もがサポートされるだけでなく、他の誰かをサポートすることもある、自助、共助、扶助の団体です。

子どもたちのみらい、親たちのみらいが、笑顔あふれるものに

立川や周辺地域で、ひとり親家庭や寡婦のサポートを行っている「立川みらい」には、約120人ほどの会員が繋がっています。ひとり親が抱える、経済的困難や子育ての問題に対し、親も子供も笑顔で暮らしていけるように寄り添う活動を続けています。

1959(昭和34)年に設立された「立川マザーズ」を前身とし、2017(平成29)年4月「立川市ひとり親家庭福祉会 立川みらい」に名称変更。会員同士助け合うのはもちろん、地域の協力団体との連携による様々な支援により、子育てや自分らしい人生を歩む第一歩を踏み出します。

活動は、子育ての悩みなどを気軽に相談・交流できる「ひとり親のためのおしゃべりCafé」や、ひとり親家庭のための学習支援「みらい塾」、関連団体を利用してのスキルアップ講習の紹介や、養育費などの法律相談、講座などを行っています。

野菜や食材を配布するフードパントリーを月3回前後行うほか、毎年8月恒例の親子一泊宿泊体験は、多くの会員が毎年楽しみにしている行事。経済的支援だけでなく、人と人の繋がり、互いに声を掛け助け合えるコミュニティとなっているそうです。

子どものために、って言うけど、その子の親が笑顔。それが幸せ

この会の代表を10年間務めている篠原輝美さんは、「日々の暮らしに精一杯な状況で、人とのつながりや相談、具体的な支援に辿り着けず孤立しがち」と話します。実は、篠原さん自身も15年前に会員になったそうで、サポートされる側でした。その気持ちや事情も理解しながら、笑顔で自分らしく生きるための現在はサポートする側として毎日忙しく動き回っています。

日々様々な相談や連絡が入りますが、入会時は必ず会って話し、約100人の会員の顔と名前すべて覚えているそう。会員とLINEのオープンチャットやグループラインなどで繋がり、相談や情報発信などでもサポートしています。フードパントリーやみらい塾など協力者との連携も緊密にやりとりもし、会員のサポートにつながるように動いています。

「今は自分の事を大切にしていられるから、人の事も考えていられる。どうやったら笑って日々過ごせるか。幸せになりたいなら、笑顔になるって自分で決めるの」と、背中を押します。「会員のみんなと、大変だけど幸せになろうって笑って話せるのが、最高です」と笑顔で話してくれました。

 

以前は母親だけが対象の活動でしたが、現在は父親や外国の方も一緒に活動しています。立川だけでなく、清瀬や他の自治体でも活動が広がることを期待しています。ピアサポーターとつながったり情報を得ることで、困難や孤立から自立するきっかけにつながるからです。また、団体同士で一緒にイベントをしたり共に助け合い、笑顔の親子・未来を増やしていきたいと、話してくれました。

団体情報

立川みらい

【URL】https://www.facebook.com/Tachikawa.mirai/
【連絡先】携帯 090−2247−4188(会用)
tachikawamirai4188@gmail.com
【活動拠点】〒190-0022 立川市錦町3-2-26
立川子ども未来センター 共働事務室内