「ジェンダー」という言葉を聞いて、LGBTQや性差別、DV問題など、聞いたことがある人も多いかもしれません。
「言葉は知ってはいるけど」「ちょっと難しいテーマかも」と思ったあなた。
実は聞いてびっくり、性別の問題だけでなく、誰もが気づかずに持っている、自分や周りとのもやもや・悩みが楽になる身近なヒントがあるようです。

パラソルパネル展示「ネットでざわつくジェンダーのことをみんなで話したい!」

無意識な規範「らしく」「べき」

「男らしく女らしくとか、こうあるべきの規範をなくしたら、もっと楽になると思うんです。ジェンダーは、ごく一部の特定の人の問題でなく、日常のモヤモヤや子育て、対人の悩みなど意識しないところにも影響している。問題の根っこにある『べき』が苦しめているんです」と話すのは、「ジェンダー教育を学ぶ会」を運営する木山直子さん。

 

ジェンダーとは、性別にとらわれず全ての人が平等であり、その人権を尊重する態度を育むもので、生物学的な男性や女性という意味とは異なり社会的・文化的に作られた性を意味しています。性別に縛られず一人ひとりの個性を尊重し、自分らしく生きられる・考える機会をと、子育て世代や40・50代、学校等で、話す会や読書会、映画を見る会を開いています。

木山直子さん

木山さんは、15年以上男女共同参画の活動に携わり、現在は「くにたち男女平等参画ステーション パラソル」でセンター長を務めています。

仕事や子育て、生き方、ご近所問題など多岐にわたる様々な相談を受けていて、同センターでは、2018年の設立から4年間で3,000件以上の相談を受けているそう。

「問題の根っこにあるのは『男だから・女だから』『そうすべき』という規範にとらわれている」ことが見えてきたと言います。

 

 

 

≫後半につづく