【開催レポ】[発達凸凹児のこそだて]ひとりで悩まなくていいよ、先輩ママとお話会

「女性のためのピアサポート交流会」第7回目は「発達凸凹児のこそだて」。
当日は、先輩ママさんや育てにくさを感じるママの会『花*hana』さんが駆けつけて下さり、参加者との交流に話が弾みました。

ひとりで悩まなくていいよ、先輩ママとお話会

最初は、自己紹介からスタート。子どもはまだ乳幼児で発達凸凹はグレーである人から、子育て真っ最中で具体的な悩みを持っている人、育児が終わった人まで幅広い年齢層の方が集まりました。

今回のピアサポーターは、子育て支援団体であるNPO法人ウィズアイさん。「先々を見据える時間にしましょう」との提案があり、まず、先輩ママさん3人の経験談を聞かせていただきました。

  

そして、経験談を聞いて感じたことをみんなで共有しました。

      

次は、質問タイム。紙1枚につき1つの質問を書きます。そして、質問に対して答えられる人が答えていくスタイルで、様々な事例を共有しました。

Q.癇癪への対応について 
A.少しの時間、子どもと離れる/お互い落ち着く時間を取ってから関わる/共感する/要求を受け入れる

Q.よく泣くことへの対応について
A.何を要求しているか話を聞く/待つ/言葉のトーンを落とす/自分が冷静になる/学校で泣きたい時は、自分で保健室に行って気持ちの整理をさせる/男だから泣くなという風潮があるけれど、感受性豊かなので泣くことと逃げる事は悪くない

Q.小学校に上がる前の準備について
A.学校内のトイレの場所を把握しておくといい/年に数回、専門の方の発達凸凹の判定会なるものがある/子どもと親の居場所を見つける。例えば、とことこ(清瀬市子どもの発達支援・交流センター)など。

Q.他の子と比べて落ち込む
A,感情ではなく事実を見る。幼稚園に通っているだけでも十分/13年育てているママでも、今でも落ち込む。落ち込むのはしょうがないし落ち込んでもいい。一緒に前に進むことが大事

Q.進学・就学について
A.その子の不得意をカバーする学校に行くと、生き辛さを感じにくくなるのではないか。/今はチャレンジして、普通級と支援級を行き来することができる/この子にとって何が必要か。その子にあった場所を探すことが大事

Q,ママ友やPTAなどの人間関係が大変。毎日ラインがくる。
A. ママ友や医療機関とも違う”繋がり”を持っていると強い。辛い事は話した方がいいので、”花*hana”で繋がっている/自分が大変な時に、相談できる人(電話番号)を用意している。例えば、旦那さん、相談機関、医療機関など

 

悩みや相談など、みんなと共有したい事が沢山あり、まだまだ話は尽きません。時間はあっという間に過ぎていきました。

参加者からは、「色々な経験談を聞くことができ、とても参考になった。」「悩みを相談できて良かった」との言葉に加えて、「前向きになった。」「元気をもらえた。」「より多くの方と繋がっていきたい」と、明日への活力に繋がったようでした。

交流会を終えて

今回は、幅広い年代の方が集まりました。中でも、育児を終えた先輩ママさんが「少しでも皆さんのお役に立てれば」と参加していただき有難く感じました。

発達凸凹児は、人に相談できず悩みを一人で抱えがちなため、発達凸凹児こそ交流の場が必要です。現在は、コロナ禍という特殊な環境下で、人との交流や情報共有が十分できない大変さを考慮しての「役に立ちたい」と思うその思いの強さを感じました。

また、進学・就学については誰もが関心のある内容で、様々な事例を共有しましたが、中でも、「この子にとって何が必要か。その子にあった場所を探すことが大事」という話が印象に残りました。これは、発達凸凹に限らず、子どもでも大人でも誰にでも当てはまることかもしれません。

次回も、本当に交流が必要な人に届けられる企画を考えていきます。
ぜひ、次回も皆さんと繋がりましょう!