【開催レポ】[子どものジェンダー]女の子らしく、男の子らしくってダメなの?

「ジェンダー教育について考える会」代表の木山さんをお招きし、「女の子らしく、男の子らしくってダメなの?」から広がる様々な日常のモヤモヤについて話しました。

「女らしく、男らしくとか、こうあるべきの規範を無くせば、もっと楽になる」と木山さんは言います。規範の根っこにある「べき」を笑いも交えながら、心地よくもみほぐしてくれました。

女の子らしく、男の子らしくってダメなの?

まずは、ピアサポーターの木山さんより情報提供。

ジェンダーギャップ指数は146か国中116位。先進国の中では最低レベル、116位の周辺国は「女性が顔を隠さないといけない」国々であるというお話がありました。

ジェンダーギャップ指数は、経済・政治・教育・健康の4分野で各国の得点を出し順位付けをするものです。

日本の順位が低い背景には、特に経済は女性管理職の少なさや男性と比べた賃金格差、政治は女性議員が極めて少ないことがあります。得点の高い教育においても、内実を見れば特に地方において、高等教育における男女格差も存在しています。

その後は、参加者が日ごろ感じるジェンダーに関する疑問や考えを意見交換。

性教育におけるプライベートゾーンの考え方では、「身体の全てが大切なプライベートパーツなので、全て大切と伝えたい」「性教育に特効薬はない」というお話や、

親が少しずつ変わらないと、子どもにいきなり多様性を伝えることはできないのでは?

子どもの遊び場で母親として求められることが、女性だからケアワークを求められていると感じることがある・・

母親が個人として出会える場を増やすことは、子育て、パートナーシップ全てに良い影響がある

など、参加者が日ごろ感じるジェンダーに関する疑問を自由に話し合いました。

 

交流会を終えて

木山さんのお話の中で、印象に残った言葉をご紹介します。

「その子の心が自由であれば、居場所を見つけていける。周りに合わせられる子を育てることではない。心が自由な子を育てること」

多くの悩み事の根底には、「こうあるべき」というジェンダー規範があると言います。
男の子だから、女の子だから、母親だから、父親だから・・・
だからを無くし、誰もがその人らしく生きることができ、それを認め合える社会へ向けて、未来を担う子ども達のためにも、大人が話し合う場があることはとても大切なことだと感じました。